(仮訳)韓国産のキツネタケ属2新種
Cho, H-J. et al., 2020. Two New Species of Laccaria (Agaricales, Basidiomycota) from Korea. Mycobiology. Avaialble at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2020.1786961 [Accessed July 24, 2020] 【R3-07529】2020/7/24投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

韓国の温帯針葉樹林からLaccaria macrobasidiaおよびL. griseolilacinaの2新種を記載した。
前者は傘が橙褐色で担子器が長く、縁シスチジアを欠くことなどで、後者は傘が淡い帯灰ラベンダー色であり、縁シスチジアを欠くことなどでそれぞれ特徴づけられた。
韓国産キツネタケ属菌の検索表を掲載した。
韓国慶尚南道陜川郡伽耶山国立公園

(新種)

Laccaria macrobasidia H.J. Cho & Y.W. Lim
語源…大きな担子器の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laccaria parva
韓国に分布する
子実体のサイズが類似している
子実体の色が類似している
側シスチジアを有する
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり縁シスチジアを有する
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria torosa
韓国に分布する
子実体のサイズが類似している
子実体の色が類似している
側シスチジアを有する
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
本種と異なり縁シスチジアを有する
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria araneosa
韓国に分布する
襞が橙褐色
担子器が4胞子性
縁シスチジアを欠く
柄シスチジアを欠く
本種より担子器が短い
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり側シスチジアを欠く
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
韓国江原道太白市太白山国立公園

(新種)

Laccaria griseolilacina H.J. Cho & Y.W. Lim
語源…帯灰ラベンダー色の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laccaria amethystina(ウラムラサキ)
子実体が紫色系
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり韓国ではなくヨーロッパに分布する
本種と異なり子実体が帯灰ラベンダー色ではなく新鮮時濃紫色
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria moshuijun
アジアに分布する
子実体が紫色系
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国における分布が知られている
本種と異なり縁シスチジアを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria japonica
韓国に分布する
子実体が紫色系
担子器が4胞子性
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が帯灰ラベンダー色ではなく淡紫色~濃紫色
本種と異なり縁シスチジアを有する
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Laccaria vinaceoavellanea(カレバキツネタケ)
韓国に分布する
子実体が紫色系で幼時類似している
担子器が4胞子性
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり子実体が帯灰ラベンダー色ではなく淡紫色~濃紫色
本種と異なり縁シスチジアを有する
ITSおよびITS+nrLSU+rpb2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される